導入事例

はんだ付け講習会と検定では、ここ数年goot さんのRX-802ASを使用しています。

日本はんだ付け協会

はんだ付け作業は「特殊工程」に位置づけられており、はんだ付け作業に携わる者のスキルによって品質が大きく左右されることから、はんだ付け作業は「はんだ付けの教育を受けた者」あるいは「はんだ付けの資格を持つ者」が行うこと、とISO9001では謳われています。


しかしながら、はんだ付け業界の実態は、教育環境が整っておらず、適切な初心者向けの教材・書籍がないこともあって、見よう見まねではんだ付け作業に取り組む方が多いのが現実です。 このため、はんだ付け技術は、誤解や勘違いが非常に多く、古いはんだ付けの常識や誤った解釈による はんだ付け技術が、ものつくりの製造現場に押しつけられ はんだ付け現場の実態と合わずに、混乱をきたす例が多くなっています。


ハンダゴテ一つを取ってみても、「長年使っているから」「うちの会社にあったから」「客先が同じものを使っていたから」という非科学的な理由で、実際のはんだ付け対象物にマッチしないハンダゴテ、コテ先を使用している企業が非常に多いです。(はんだ付けの対象物はどんどん小型化・密集化が進み、はんだ付けの難易度は上がっているのにです。)ハンダゴテは、年々劇的に進化しています。はんだ付け作業の良し悪しは、作業者の腕前よりも正しい基礎知識に基づく正しい道具選びに左右されます。「弘法筆を選ばす」は、はんだ付けの世界では通用しないことを知っていただきたいです。




当協会の公開はんだ付け講習会と検定では、ここ数年gootさんのRX-802ASを使用しています。というのも、このハンダゴテには次の7つの利点(特長)があるからです。

⒈ 初めてハンダゴテを使う人や女性でも簡単に安全に形状の異なるコテ先に交換ができる。


⒉ 設定温度に到達するまでが電源をONして、約6秒しか掛からないため、コテ先交換をしても時間をロスしない。


⒊ ハンダゴテの出力が80Wと大きいため、340℃の設定温度でも鉛フリーはんだを簡単に融かすことが出来る。


⒋ ハンダゴテの電源を忘れて入れっぱなしにしてもスリープ機能があり、自動的にコテ先温度が低下するため、コテ先の酸化が抑えられる。


⒌ コテ先の鉄メッキ厚が非常に分厚いため、講習終了後にメンテナンスする際、ワイヤーブラシでガシガシ磨いてもコテ先が摩耗しない。(鉄メッキの熱さと熱効率は相反する関係にあるため、他メーカーでは鉄メッキ厚を大きくすることができない)


⒍ 価格が安価である。交換用コテ先の価格も抑えられていてランニングコストが安い。


⒎ 手に持つハンダゴテ部分が非常に軽く細いので持ちやすく、接続コードが細く柔らかいため取り回しが楽。




gootさんのハンダゴテは、日本ではシェアNo.2で、正直そんなに知られていないと思いますが、Appleで採用されるなど、海外では高い評価を受けています。(スティーブ・ジョブズが絶賛したという逸話があります) 講習会や検定で初めて使用される方がほとんどですが、使ってみて「これ、いいな・・」「これ、すごいな!」と気づかれる方が多いです。


コテ先は全て日本国内で製造されており、鉄メッキ前と鉄メッキ後に2回切削加工を行うため、その精度は恐ろしく高いです。(特注コテ先にも小ロットから対応してもらえます) 海外製の超高価な微細はんだ付け用の微細コテ先と比較すると実は安価なgoot製のコテ先の方が精度が高く、0402チップなどをはんだ付けするにもずっと有利だったりします。 また、隠れた名器ではないですが、検定時、こて先温度計TM-100 にて温度校正をすることがあります。これもまた恐ろしく正確に、しかも数秒で実測可能で、センサー線も切れにくい仕様だったりし 大いに活用しています。

私は個人的には、いいハンダゴテ・製品を作っているのにエンドユーザーのキーマンへのPR力が弱く「もったいないな…」と思っています。キーマンへのPRもさることながら、生産現場での実務は大半女性の方たちです。女性に優しいデザインや遊び心を加えるなど、使う人から見て魅力あるハンダゴテにさらに進化されることを願います。

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